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ボランティア精神の本当と嘘

[あなたの命ハウマッチ?]と似たような話ですが、
ボランティア精神というものにも少なからず疑問を抱いてきた。

世の中に本当に他人の為に何かを出来る人がどれほどいるのか。
結局自分の懐が痛まない程度に、いい事をした気になって、自己満足のための押し付けのボランティアなんじゃないのか...(そうではない人がいないとは思ってはいません)

このような話が題材になった映画も少し前に公開されました。
「すべては愛のために」
ボランティア精神の本当と嘘_a0013882_175722.jpg

http://www.ainotameni.jp/

この映画は未見なのでどういうラストかは知りませんが、「お金持ちの人妻が私財を投げ打って援助物資を集めてエチオピアへと向かうのだが、現場で待ち受けていた到底太刀打ちできない悲惨な現実に絶望する…」なんていう話なんです。この映画の主人公のように私財を投げ打ってボランティアに従事する人なんて本当に稀な話で、それでも実際に何もしないより、少しでもなにか人のためになることを…と考えることは確かにいいことなのかも知れないとは思うのだけれど、それはあくまでも自分の生活が確保された上での話であるのでなんだかスッキリしない。

今回NGOについてのひとつの意見をネット上で見た。
www.hotwired.co.jp/altbiz/yamagata/000229/textonly.html

皆さんはコレを読んでどう思われます?

追記:今回イラクで最初に人質となった3人について日本政府は「自己責任」ということで彼らを非難し、海外メディアから非難されている。私が思ったのはジャーナリストは自分の命を懸けて「自己責任」で海外に出向いていく。最終的に対価を得るのだから、結局自分のため(の仕事)であって、国益のためではないし、ボランティアでもない。でもそんな彼らでも拉致され人質になったら、例えばアメリカなら黙って軍を派遣して救出に向かうだろう。8年前にペルーの日本大使公邸占拠事件があったときは、日本政府はグダグダな対応で127日間も人質を拘束され続け、結局ペルーの特殊部隊に救出してもらった経緯がある。日本大使は国の仕事としてペルーに行ってるわけだが、そんな彼らですら日本政府は自分たちで解決することなんてできなかったのだ。ということは日本政府のいう「自己責任」というのは「どこでどんな目に遭おうが助けられない国の国民であることを自覚し、それを了解した上での自己責任」と言っているのだろう。確かにその通りだ。ダメな政府を当てにするほうが間違っている。ましてや最初に人質になった3人のうち1人は純粋にボランティアだったのかもしれないが、1人はジャーナリストで1人は「絵本を描くため」に行ったのだから、ある程度自分の命を懸けていてほしかった。
by yaling | 2004-04-16 19:58 | ニュースなぼやき
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