偏見という言葉がある。
偏った物の見方をすること。 では逆に偏見ではないことって本当にこの世の中にあるんだろうか…。 10人10色。 人はみんな同じではない。 中には気の合う仲間に出会えることもあるんだろうけど、それはたまたま一部の考え方が似ていただけのこと。そんな気の合う仲間でさえ、ふとした瞬間に実は赤の他人だということを思い知らされることがある。結局、全く同じ考えを持った人間なんてこの世の中に存在しない。 そんないろんな人間がいるこの世の中で、人は本当に公正中立な立場に立って物事を見ることが出来るんだろうか。もし、本当にニュートラルな状態になろうとすると、対立する2つの意見の両方を理解している必要がある。(そうしなければ、どちらかに偏ることになる。) アメリカがイラクを攻撃する アメリカのはいろんな言い訳をしながら戦争を始めた。 ●「9・11」の報復である ●テロ支援国家からアメリカを守るため ●独裁者からその国の国民の人権を守るため ●化学兵器を保持している国から世界の平和を守るため しかし、すでに「9・11」事件で亡くなられた犠牲者以上の人間がアメリカの攻撃によって殺されている。 化学兵器は結局でてこないまま。 人権を守ってあげたはずのイラク国民の反米感情は日に日に増す一方だ 【大義名分の無い戦争はただの侵略以外の何者でもない】 ロシア南部北オセチア共和国のベスランの小学校の事件もその根底にはロシア政府による石油の利権問題がある。 結局、人間は自分さえよければそれでいいのか。国家は国の利益を守るために国民が死んでいくことを仕方ないとでも思っているのか。もとより、人間の命よりも利益が尊いとでもいうのであろうか。 大きな国どうしの戦争はもう無いかも知れない。それでは困る軍事産業は新たな敵を生み出した。 『テロリスト』 しかし、テロリストからの視点でモノを見てみれば、彼らは侵略者たちであり、家族・親族を殺した仇なのである。最初から、そっとしておいてくれれば「9・11」は起こらなかったのであり、小学生たちが死ぬこともなかったのではないのか。 『9・11』あれから3年が経とうとしている。 人々はあの事件からなにを学んだのであろうか。 アメリカ人の過半数がいまだに、イラク攻撃を支持している。 そこにいるのは悪魔ではなく、ただ、少し自分たちと違う考えを持った、同じ人間であるにも関わらず。むしろ、石油の利権に固執し、イラク人のみならず、自国の兵士が死んでいくのを傍観している人間たちの方が悪魔なのではないのか。 映画「華氏911」が大ヒットしている。 何よりもの救いはアメリカでこの映画が上映されたことである。 ロシアの国民はプーチン大統領が情報操作しているとして、ニュースの内容を鵜呑みにはしていない。 何が本当で何が嘘なのか。 そんなことは本当はどうでもいい。 「偏見」なんて持っていて当然。ニュートラルでいられるほどみんな知恵があるわけじゃない。 ただそれをみんなが認めることさえできれば、そこに「偏見」なんていう言葉は無かったんじゃないのだろうか。 「偏見」ってなんですか?
by yaling
| 2004-09-08 15:42
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