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プロバイダー側で「Winny」を規制。

ぷららバックボーンにおける「Winny」の通信規制について

政治家の口から「Winnyを使うな」なんて発言が飛び出すような世の中。(まさかこんな時代がくるなんて思いもつかなかったわ。)とうとう、プロバイダー側でも規制が始まるのね。

それにしても、逮捕された開発者、金子氏の弁護人たちが言うように「包丁で人が殺されたら、鍛冶屋を逮捕するのか」てなもんで、なにがどうであっても、使う側にすべての責任があると私は考える。検察側の意見として「違法な使用方法が確認されていたにも関わらず、より使いやすくするためのバージョンアップがなされていたのがほう助にあたる」ってのも苦しい言い分にしか聞こえない。「じゃあ、人を傷つける恐れのある包丁をより切れやすくするのもそうなのか?」

とにもかくにも、幼稚な日本人は一から十まできっちりとお上に決めてもらわないと自分で自分のケツすら拭けない国民なのだと思うと情けない。

個人的にはっきりと言っておきたい。「Winnyが問題なんじゃない。使う人間が脳タリンなのだ!」と。

インターネットの黎明期からUGサイトなんてのはあった。昔はUGはUGらしく、あまりでしゃばらず、慎ましやかに活動していたような気がする。だけど、そんなところに居た人間たちは、閉鎖されたコミュニティの中で、自分たちの知識や技術を活かして、違法なことだけに限らず、むしろインターネットを発展させるのに大きく貢献してきたと私は考える。

そんないわば裏の世界の情報も簡単に見れるのがインターネット。ろくな知識も持たない人間が、簡単に「Winny」みたいなソフトを使えるようになったのは単にインターネットだけの問題ではなく、そんな道具の使い方を中途半端に世に知らしめた(初心者にその使用を煽った)雑誌の存在は大きいと私は思う。

で、こんな結果である。

だいたいそれなりの知識がある人間が今頃「Winny」なんてものを使っているとは思えない。P2Pの技術はどんどん進化しており、ほかにもゴマンと同じような道具が存在する。なのに、なぜ「Winny」だけがこれほどまでに問題になっているかをよく考えてもらいたい。

それすら、わからないような厨房は余計なことをしないほうが得策だということか。

「触らぬ神に祟りなし」
by yaling | 2006-03-18 12:28 | ニュースなぼやき
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