趣味の多様化と細分化

ネット社会の影響とも言えなくももないが、市場経済も成熟してきた今の日本において国民の趣味嗜好は多様化細分化しており、たとえば趣味を語るにも、昔のそれとは違い、一概に「それはどうだ。あれはこうだ。」と論じることが出来なくなっていると思う。

例えば音楽のジャンル。一昔前なら

「古今東西音楽のジャンル♪」

「ロック」

「演歌」

「ジャズ」

「クラッシック」

なんて比較的わかりやすい区分けがあったような気がするし、素人が聞いても「あ、これはロックだな。」なんて区別しやすいものが多かったように思う。

が、しかし今日ではこんなことになっていて素人が聞いも何がなんだか、それとこれは何が違うのか、さっぱりわかんなくなってしまった。

そんなのは音楽業界のみならず、たとえば性的嗜好のジャンルでも言えることで一昔前なら「変態」なんて言葉で十把一絡げされていたものが今では「フェチ」なんて言葉に変わって細分化されるようになっている。(そう思えば、ロリコンもゲイも痴漢も全部「変態」だし、なによりもセックス自体を「H」だなんていうんだからそりゃもう大変です。)

で、そんな時代の波が今だに読めていないのがNHK。
紅白「スキウタ」1位はSMAP、モー娘


曲目も同局があらかじめ提示した600曲をはるかに超える2207曲が挙げられるなど、多様化した好みが浮き彫りになった。

600曲って…いまどきカラオケにいって600曲しかなかったら客が暴れだすよ。


「ネット社会になっていることを痛感した。一方で、そうでない暮らしをしている方にも向けて番組をつくっていかなければならない。曲も思った以上にばらついた」

気づくの遅すぎっ!「一方で」って結局そこしかターゲットにしていないんだったら、最初っから視聴率なんか気にせずに「演歌の花道」モドキでも放送してればいいじゃんよ。どっちにしてもこれから年寄り増えるんだし、年々視聴率も上がるんじゃないの?

だなんて、言ってもじゃあ本当に年寄りは演歌が好きなのかね?「団塊の世代」の人たちは青春時代に演歌なんて聴いてましたっけか?具体的に何歳ぐらいをターゲットにしてるんだよ。

ケーブルテレビやCS放送、テレビのチャンネルも増えた今、過去の視聴率をいつまでも引きずって、そんなことばかり気にしてる番組が本当に面白いのか?

アメリカじゃすでに常時「視聴率20%」取れる番組は存在しないと言われている。あの人気ドラマ「フレンズ」「ER」「24」「LOST」でさえ20%前後をやっと取れるぐらいである。(NFLのチャンピオンを決める「スーパーボール」だけは例外で毎年50%近い視聴率をキープしているようだが。)

そう思えば、紅白なんぞここ10年近くまともに見たことのない私にとっては過去最低とされる「39・3%」でも十分気持ち悪い数字なんですけど。「まだ見ますか」ってなもんです。どっちかっていうと年末のあの時間帯って特番ばっかだけど、どれも面白くなくて「家族揃ってテレビつけておくには丁度いいのがないから見てる」ってのが正直なところだと思うんですけど。


アンケート結果には「若い人はジャンルが広い。私みたいな高齢者は演歌か童謡に収れんされるんですが」と感想を述べた。「紅白の観覧者を受信料支払い者だけに限定するのか?」という質問には「曲目の選定を広く(国民から)集めているということもありまして、今年の紅白は支払い者限定とは考えていない」と話した。

ね。これが「揺れ動く乙女心」ってなもんですか。受信料払ってない視聴者のことなんか気にすんなよ。そんなの客じゃないんだからさ。しっかりと受信料払ってくれている「お客さん」の要望に沿えばいいじゃない。国民国民って「国民」を大義名分にして金集めすることばっかり考えるのはもうやめたほうがいい。そんな押し付けがましい「国民の為の番組」なんて見たかないよ。あくまでも「視聴者」(受信料を払ってくれるお客さん)をターゲットに番組を作ればいいじゃない。そんなどっちつかずな態度だから皆から嫌がられるのさ。一度「とりとけもの」って本を読んだほうがいいかもね。それにもう一度言っておきますけど、「高齢者は演歌か童謡」だなんて決め付けはよした方がいいと思うよ。
[PR]
by yaling | 2005-10-07 11:41 | ニュースなぼやき
<< 齢を重ねるということ 日本橋「でんでんタウン」の誤算 >>