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「レイティング(年齢制限)」なんてクソくらえだ!

最近何かと未成年者の犯罪がニュースになる度にゲームやら漫画やら映画やらインターネットやらをバッシングする光景を目にするが、そんなモンは責任転嫁以外のなにものでもないとずっとここでも言ってきたことなんですけど…

だからといって表現の自由をなくすわけにもいかず大人たちは責任転嫁ならぬ責任逃れをやり始めた。それが「レイティング(年齢制限)システム」だ。

表向きは判断能力のない年齢、十分に理解できないであろう年齢の子供たちに過激なモノを見せないようにということなんだけど、これって単なる「臭いものには蓋をしろ」な論理であって、何故それがいけないことなのかを教えることにはなっていない。

ちょっと前にどこかの記事で(元の記事がどこにあったか忘れちゃったのでソース不明でごめんね)『怪物なり悪者が主人公で人を殺していく映画(ホラーとかね)を見た後よりも、正義のヒーローが悪者をコテンパンにやっつける映画を見せた後の方が子供は暴力的になる。』なんてのがあったんだけど、これは実際私にとってすごく納得のいく内容でありました。

ジェイソンを見て人を殺そうとする人間は私自身今まで見たことないんだけれど、仮面ライダーやウルトラマンを見た後に友達にキックする子供は死ぬほど見てきたし、自分もそうだった。

で、親のほうもヒーロー者の暴力は比較的簡単に容認しちゃうんだけれど、ジェイソンは子供に見せたくないっていう。

これって結局、正義なら力で解決してもいいって言ってるようなもんで、言い換えれば「アメリカの戦争は正義だからOK」っていうのと同じ理屈である。でも本当に必要なのはそんな教育ではなくて、ジェイソンを見せて「怖いね。こんなことしたらダメだよね。」であり、「こんな人がいたらどうすればいい?」ってことなんじゃないのか。

大人の勝手な価値基準でレイティングするのも、見せなきゃ大丈夫なんていう希望的妄想もそろそろやめて、少しずつでも現実を教える努力をした方が世の為であり、子供のためでもあると思うんだけれど。

親が子供に「勉強しなさい」なんていうのも同じで、これも本当に子供の将来のためというよりは将来子供が社会的に落ちこぼれたときに「ほら見なさい、あの時ちゃんと勉強しなさいって言ったのに、ちゃんとやらなかったアナタが悪いのよ。」と責任を逃れる為の「勉強しなさい」であり、決して子供の為なんかじゃないのはほとんどの親に言えることだと私は考える。

本当に子供のためを思って勉強させたいのなら、「勉強しなさい」なんかではなく、「お母さん(お父さん)と一緒に勉強しよう」っていうべき。「教えてやる」なんてスタンスもNGだな。よほど勉強のできる親ならともかく、基本的に勉強嫌いで子供の教科書見てもちんぷんかんぷんな私らにとってはやっぱり「一緒に…」っていうのが正解なんだと思う。ましてや最近売れてる本が「大人のドリル」なんていうんだから尚更そうだわさ。

そうやって、一緒にいろんなものを体当たりでお互いが吸収していくことができれば、ホラー映画見せようが、殺人鬼が主人公のゲームをしようが、ちゃんと何が現実でなにがウソなのかを見極められる子供になるんじゃないの?

いい加減逃げるのはやめた方がよさそうだよ。
by yaling | 2005-02-17 14:45 | その他のぼやき
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