ジョン・ウーの【ペイチェック 消された記憶】観ました

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【あらすじ】
情報化が一段と進んだ近未来社会。フリーのコンピュータ・エンジニア、マイケル・ジェニングスは、ハイテク企業の開発部門を渡り歩き、機密保持のため、報酬と引き替えに開発期間中の記憶を抹消するという手続きを繰り返していた。今回の仕事はオールコム社の極秘プロジェクト。同社が用意した報酬は日本円で100億、その代償は3年間の記憶。だがプロジェクト終了後、ジェニングスが受け取ったのは19個のガラクタが入った封筒だけだった。これは何を意味するのか。消された記憶を辿り始めるジェニングスに危険が迫る!

これから書くことは聞いても本編を見るのに支障はないと思われますが、ネタばれになるので、あまり情報を聞きたくない方はこの後を読まないでください。



【ネタばれ注意!】

で、このベンアフレック演じるエンジニア「マイケル」が3年間の間に何を開発していたかというと、未来を見ることができる機械。未来に行けるんではなく、未来を覗き見る機械。

で、開発に成功した「マイケル」が試しに自分の未来を見てみると、開発終了後に会社に自分の命を消されることを知る。最初からの契約どおり、3年間の記憶を消される前になんとか自分の命を守ろうと、「記憶を消された自分」あてに、残したのが「19個」のアイテムというわけ。

記憶を消された後の主人公は報酬を受け取るために弁護士事務所を訪れると、お金は自分の意思で放棄したと告げられ、納得のいかないまま、仕方なしに代わりに「19個のガラクタ」を受け取る。

このガラクタこそが、自分の身を守るためのアイテムとなるのだが…。

このアイテムがしょぼい。タバコにゼムクリップに変てこなデザインのサングラスに、数字の羅列が記された紙切れなどなど。

こんなしょぼいアイテムでどうやって命を守るというのか。これこそが、この映画のメインテーマである。

やっていることはRPG(ロールプレイングゲーム)そのまんま。

とりあえず、落ちているアイテムを拾いながら、先に進むと行き詰まり、そこで持っているアイテムを駆使して、先に進む。

もし、この映画が素人の自主制作映画なら間違いなく、話題になったであろうし、お金をかけずに製作できる秀逸な脚本であると言える。

が、しかし、これをハリウッドで、ビッグバジェットで、ジョンウーが撮っちゃうと、やたらとバブリーでインフレ気味の作品に仕上がってしまった。でも、やってることはショボイショボイ。

このあたりのギャップが私には面白く観れました。

会社からの刺客に絶体絶命の窮地に立たされつつ、いかにガラクタを駆使してその場を脱出するのか。役者がベンアフレックじゃなく、もう少し知的な感じだとよかったのだが、なんせベンアフレックだけに、「アホそう」に見えるのがいただけない。

なんとかガラクタを駆使しつつピンチを脱するが、それも結構適当で、絶対にその道具じゃないといけないという必然性がない。(代わりになりそうなものをいくつでも思いつけそうなアイデアばかり)ここをもう少し練って、上手く複線を張ればもっともっといい映画になれたんじゃないかと思う。

どうせなら、アホなベンアフレックがことごとく間違ったアイテムの使い方をして、どんどん窮地に立たされていくというスピンオフ映画でも続編として作ればいいんではないかい?

ま、惜しいとしかいいようがないが、そのギリギリ加減に65点あげます。
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by yaling | 2004-09-14 15:55 | 映画・TVのぼやき
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