映画が好きなんてことを言っているとたまに聞かれるこの質問。
昔は、答えようとそれなりに悩んだりもしましたが、最近は 「いろいろありすぎて答えられない」 って答える。(答えになってないけど。) もし、その人が何か面白い映画が見たくてその質問をしているのなら逆にその人の好きな映画を聞いて、その人の好みを理解してから、オススメの映画を教えてあげる。 結局、そうしないと「薦められたから見たのに、あまり面白くなかった。」なんて言われちゃうと、こっちがショックなもんで。 人それぞれの好みがあるから、他人の好きな映画を聞くなんて「野暮」というもんです。 それでも、自称「映画好き」なんて人に遭遇すると、ついついこちらもそんな質問をしてしまう。 ちょっと前なら「グランブルー」だとか「レオン」って答える人が多かった。 「プププ、ありがちね。」 ま、確かに私もキライじゃないですよ。『グランブルー』なんて別にただ海潜るだけの映画なんだけど、風景もきれいだし、なんだかその場所に自分がいるような、不思議な空気感みたいなのが感じ取れるいい映画だったと思いますよ。『レオン』の悲壮感も他の監督にはマネできない。ついでにリュックベッソンシリーズなら『ニキータ』も本当面白かった。 でもね、映画マニアとしては、今更リュックベッソンだなんて、誰でも言うような監督の名前を聞いても、「またか」ぐらいにしか思わない。(ビミョウにちょっとイケテル風を「狙ってる感」があるし。)だって、今更「タイタニック」面白かったよ。なんて周りのみんなに言っても「バカじゃない?」って感じでしょ? ま、ま、それでも本当に好きな映画なのかも知れないと思い、残りの4本の中にはホォ!って思えるモノがあるかもしれないと期待して聞いてみると 「タイタニック」 なんてことになったりして…。 でも正直マニア同士の会話もかなり気持ち悪い。そんな理由からハリウッド映画なんかは名前を出すのも恥ずかしいということで、わざわざマニアしか知らない単館系の映画のタイトル合戦となる。 「エビボクサー結構泣けたねぇ。次はイカレスラーに期待だなぁ。」 はいはい。それでいいです。構いませんよ。アナタの好きにしてください。(でも素人の皆様はこんな彼らのオススメを鵜呑みにしてはいけませんよ。とんでもないことになります。) ただ、やっぱり、こういう質問をされた場合はその人が見ていなさそうな作品はどうしても入れておきたい。私に薦められたことがきっかけで、はじめてその映画を見て、その人の人生のベスト5入りをするなんてステキなことだと思いません? そうやって、自分の知らなかった映画にめぐり合えるのは本当に幸せなことだと思う。 そんな私が今選ぶ映画ベスト5は(その時の気分によって変わりますので悪しからず) ****************************************************** 特別枠:【STARWARSエピソードⅣ】(1977・アメリカ)監督:ジョージ・ルーカス 今更、何も語ることはありませんが、私の人生に大きな影響を及ぼしたということで挙げておきます。エピソード1がどうだとか、もう私には関係ありません。だってスターウォーズなんだもん! 【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ<外伝>アイアンモンキー】(1993・香港)監督:ユエン・ウーピン 究極のカンフー映画です。11年も前の映画ですが、【マトリックス】や【グリーンデステニィー】でアクション監督を務めたユエンウーピン監督作品。これを見ずにカンフー映画好きとはいえません。ワイヤーワークの真髄ここにありです。(もはや職人芸であります。)後に続編としてアイアンモンキーグレート(1996・香港)がありますが、こちらは全くダメダメなのでお勧めしません。間違って観ないように注意してください。 【ロードオブザリング3部作】(2002~2004・アメリカ)監督:ピーター・ジャクソン 入れようか、入れまいか悩みどころではありますが、3つまとめて。後にも先にも、これだけの映画は当分出てこないでしょう。実際には存在しない世界観をここまで見れるのは興奮しちゃいます。これぞ映画!であります。レゴラス様最高! 【シティオブゴッド】(2002・ブラジル)監督:フェルナンド・メイレレス 密かに去年見た映画の中で一番だったりする、この作品。監督デビュー作にしてこの完成度。もともとCMディレクターだったとはいえ、ハリウッドがどれだけ莫大な予算で撮影したところで、これほどの完成度の高い作品は作れないでしょう。多数の登場人物を破綻させる事なく、自然と見せてゆく脚本、編集の完成度は超一流も真っ青な出来栄えです。続編の製作も決まっておりますが、逆にちょっと不安だったりして。 【L.A.コンフィデンシャル】(1997・アメリカ)監督:カーティス・ハンソン 男クサイ話ですが、惚れます。私はケビンスペイシーが一番好き。これまた、沢山の登場人物が出てきますが、そのひとりひとりが個性的でキャラが立っています。ロードオブザリングもシティオブゴッドもそうだけど、沢山の登場人物を混乱させることなく、魅力的に見せる力、これは監督の力量と言えるでしょう。 【グラディエイター】(2000・アメリカ)監督:リドリー・スコット マキシマスがマスクを外して自分のフルネームを名のるシーンは鳥肌もの。ここ数年間に見た映画の中で一番ゾクっとした名シーンであります。 ****************************************************** スミマセン。ハリウッド映画好きなもんで。ヨーロッパの映画が好きな人(特にフランス映画好き)な方とはたぶんどこまで行っても平行線をたどることになりますが、お許しを。 ベスト5の順位は今回は付けないでおきます。どうしてもと仰るのなら上から順番ということにしていただいても構いません。 今回はあえて、メジャーな映画も入れつつ、微妙なラインで厳選いたしました。決して、マニア受けするものばかりではなく、たまにしか映画を見ない一般の方でも十分に楽しめるラインナップにしたつもりであります。 そりゃ、最近の映画ならスパイダーマンだってもの凄く面白かったし、上のベスト5に入れても全く問題は無いくらいなんですけど、つい最近のことで未見の皆さんでもいろんな感想を聞いていらっしゃるだろうということで外してあります。 それと、基本映画は映画館で見るものであります。どれだけ高級なホームシアターがあったとしても、劇場で見るのが一番だと考えております。なかには劇場で見れないのなら、見ないほうがいい映画も沢山あります。(特にハリウッド映画はね)可能な限り映画館に足を運んでください。大きなスクリーンで、大音響で、その場にいる周りの観客とその興奮を分かち合ってください。それこそが本当の映画であると私は考えております。 結構ベタな結果で、散々偉そうに言っておいて、「結局それかい!」というお声も聞こえてきそうではありますが、そんな意見も是非コメントに入れておいてくださると、嬉しゅうございます。 できればTBして皆さんの好きな映画ベスト5(ベスト3でもいいですよ)も教えてください。
by yaling
| 2004-09-12 16:07
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